高橋伸昌 会長
(横浜中華街「街づくり」団体連合協議会副会長)
すべては地域と街のため
~おらが街から、みんなの街へ~
日本三大中華街である東アジア最大級の横浜中華街は、飲食店を中心に、老舗名店や時代にあった新しい店舗が集まる多様性が魅力の、日本の人と中華の人が協力し合ってできた街です。学校から帰ると、店の手伝いやご近所の用事をしたりと、私が子供の頃は昭和らしい地域のどこにでもある生活商店街でしたが、1972年の日中国交正常化で起こった中華ブームなどから商業・観光の街として発展し、1980年に入ると全国的な人気観光地に急成長。年間 2000 万人を超える来街者のある横浜を代表する街となり、一観光地を超えた地域経済を担う存在になりました。
食、街並み、牌楼や廟、春節や中秋節などの伝統行事、大晦日のカウントダウンやGWのパレードなどのイベント、獅子舞や龍舞などの芸術など、横浜中華街にはその歴史の中で様々な文化が生まれ、育まれ、今もなお発展し続けています。それらの文化は、横浜中華街の文化であるとともに、横浜の地が育んだ地域の資産だと思います。
横浜中華街は、街としての更なる発展を目指すとともに、みんなの街として、発展を支え続けてくれた地域への感謝の心を大切に、街と地域の発展のために励んでまいります。
~連携力で未来を切り開く~
三人寄れば文殊の知恵という言葉がありますが、当協議会においては、街同士の連携を積極的に行うべきだと考えています。街を一つの点とすると、点と点が繋がり線となり、線が更に重なることで面となります。面となることで力は何倍にも増し、一つの街ではできなかったことも連携することで出来るようになり、これまでになかった新たな集客の可能性が生まれます。新たなビジネスチャンスと人流が創出され、街と地域経済の活性化に繋がっていきます。地域にとってもお客様にとっても街にとっても良い結果をもたらし、次なる発展に繋がります。
横浜市と関内と関外、みなとみらい、横浜駅周辺エリアのリーダーたちが、横浜と各街のより良い未来のために活動する当協議会は、2022年度から企業の方々にも参画いただき、経済活性化をより推進できる体制をつくっていきたいと考えています。皆で情報共有を進め、最適な「連携」を生み出し、その輪を一歩一歩確かなものにしていくことが、街と横浜の輝ける未来へ繋がると信じています。
秋山修一 副会長
(一般社団法人関内まちづくり振興会会長)
関内・関外地区の重要なハブとしての機能を果たす
関内は開港後に出来た外国人居留地との境目に設置された「関所の内」という事に由来し、地理的には関内・関外地区の中央に位置しており官庁や企業の街として発展して参りました。かつては高級料亭などが軒を連ね華やかな夜の街としても知られたエリアですが、近年は時代の流れとともに変容し、リノベーションされたおしゃれな建物に若き起業家やアーティスト・クリエーターが集まり横浜市におけるイノベーションの一大拠点となりつつあります。また、市庁舎跡地では新たな関内のシンボルとなる複合ビルの建設が進んでおり、重要な転換期を迎えていると言えます。私が会長を務める関内まちづくり振興会は2010年に発足され、これまで「関内フード&ハイカラフェス」などのイベントの実施や季刊誌:関内ジャーナルを発刊し情報発信と啓蒙につとめるなどの活動を行ってまいりました。
関内は複合的な魅力に溢れている分、舵取りが難しい場所でもありますが、これまで築き上げてきた「高級感」や「大人が安心してくつろげるまち」などのイメージも大切にし、「住みたくなるまち・歩きたくなるまち・訪れたくなるまち」を目指したまちづくりを目標としております。そのためにはまちに関わるすべての人々との繋がりを大切にしながら、行政や民間事業者との連携を強化していく事が必要であると考えております。
このたび副会長就任にあたり、関内は関内・関外地区のハブとしてより一層機能するよう、協議会の発展により一層貢献したい所存でございます。
10年後の関内そして関内・関外地区の為に若い担い手を育て次の世代に上手にバトンタッチできるよう尽力する事が、関内に生まれ育ち、関内と共に生きてきた私のまちへの恩返しだと思っております。
平出揚治 副会長
(野毛地区街づくり会会長)
“ヨコハマ”を背負って立つこの地域をより盛り上げる
港があってのまち、“ヨコハマ”。この関内・関外地区では、街には「観光」と「生活」の2つの局面があると思います。
観光客をはじめとする幅広い来訪者に対応する関内、古くからこのまちに住んでいる人や新たにこの街に来た人の生活を支える関外。それぞれに個性がある街が集まっているのが関内・関外地区です。
当協議会が発足する以前は、開港祭や大きなイベントが開催されるたびにイベントごとに参加する街の繋がりがありましたが、決して継続的なものではありませんでした。
関内・関外地区活性化協議会が発足してからは街の横のつながりが以前より活発化したのではないでしょうか。
野毛は昨今、国内有数の飲食店の街として今や若者も集う人気の街となりました。昔ながらの者と新しいものを取り入れながら個性的な街になった野毛ですが、賑わいの中心的なところにありながらも客観的な視点も欠かせないと思いますので、他の地域との綿密な関わりを持つためにも当協議会の活動が各地域にも重要な役割を果たすと考えています。
個性豊かな街が集まる当該地区のそれぞれの個性がオンリーワンであるならば、関内・関外活性化協議会は地域連携のナンバーワンを目指していきたいですね。
漆原順一 副会長
(一般社団法人横浜みなとみらい21 理事長)
感動と新たな価値を生み出す
【横浜の都心部・・都市型の文化、産業の醸成】
開港以来、時代の移り変わりとともに成長を続けてきた関内・関外エリア。戦後急速に発展した横浜駅エリア。そしてその中心部に位置するみなとみらい21。それらが一体となって、横浜の未来をけん引していくものと強く考えています。
2025年に構想発表から60年を迎えるみなとみらい21は、暫定利用や計画中も含めると99%の街区の開発が進んでいます。いよいよ建設の局面から都市を動かすという、本格的な「都市稼働の局面」、すなわちプロジェクトとして真価が問われるステージを迎えます。このことは、街で活動する多彩なプレイヤー・・・業務、商業(飲食、物販等)、大学、ホテル、コンベンション、ミュージアム、R&D(研究開発)活動拠点、音楽など、オールキャストが出そろったことを意味します。こうしたプレイヤーの方々も加わり、多様で多彩なコラボレーションを展開し、都市型の文化や産業も醸成され、先進的で個性的な価値を生み出し続ける横浜が創られていくと考えています。
そのために当社団では、これまでの「イベント」「街づくり」「環境」の取り組みに加え、中長期的な視点から、横浜の都心部の魅力を高め、感動と新たな価値を生み出すため、「横浜ミュージックポート構想」「イノベーションの展開」「横浜・MM21ミュージアム群構想」などの取り組みを進めています。
また、みなとみらい21地区は2022年4月に環境省から「脱炭素先行地域」に選定されました。都市としての環境面へ積極的な取り組みも、社会的な責務であるとの強い使命感をもって進めていきます。
【協議会への期待】
横浜都心部には、個性的なエリアがクラスター的にあり、それが横浜の重層的な魅力となっています。個々のエリアがお互いの動きを常に視野に入れ、共有し、高めあっていくことで、また新たな魅力を生み出すことが可能になると考えます。
国内外の「働く人たち」「住む人たち」「訪れる人たち」「学ぶ人たち」を引き付け、多くの方々に横浜ファンになっていただくよう、この協議会を通して取り組みをさらに進めていきたいと考えております。
宮﨑勝之 副会長
(一般社団法人横浜西口エリアマネジメント(相鉄ビルマネジメント))
オール横浜の玄関口として機能する
(一社)横浜西口エリアマネジメントは、横浜西口エリアの安全・安心や賑わいづくりに向けた様々な取組をおこなうために、母体である「横浜駅西口振興協議会」の実動組織として2017年4月に設立されました。環境美化や防犯活動を基盤として、誰もが過ごしやすく訪れやすい環境の提供と多様な賑わいを有する魅力的なまちを創造する各種活動に励んでおります。そんな私たちがこのたび(2021年)”オール横浜”の一員として関内・関外地区との連携をより深めるため、当会に参加させていただくこととなりました。
横浜駅周辺は交通網も充実しておりますので、横浜駅東西の連携はもちろんのこと、来街された方が横浜駅を起点として関内・関外地区へも足をのばしていただけるよう、そして関内・関外からの来訪者を横浜駅にお迎えできるよう、当会への参加をきっかけに各団体との連携をさらに強化し、エリア間の回遊の仕掛けづくりを協力して推進していきたいと考えております。
また、従来の交通だけでなく、「港まち横浜」ならではの水上交通にも期待しており、当エリアとしては幸川浮き桟橋の活用など、今後の水辺の利活用に向けた様々な活動も充実させていきたいと考えております。
当会の活動を通じ、団体間の交流を促進して、点と点だった横浜の各エリアが面でつながり回遊性を高めていく中で、横浜駅西口・東口がオール横浜の玄関口として機能していけるよう、副会長として微力ながら努めてまいる所存です。