新井英輔 会長
(関内活性会理事長)
人とのご縁を街の活性化のご縁に
貿易業に携わってきた私が日頃から感じていることは「人とのご縁が自分を大きくしてくれた」ということです。
開港当時からこの地にあった新井清太郎商店にいち社員として入社した私は、横浜生まれ横浜育ちではありませんが「企業の一員」ではなく、「街の一員」としてこの地域の先輩方が懐深く受け入れてくださったことが今の私の礎となっています。
生まれた時から街に愛着を持って生活してきた方々と違い、私にとって横浜は若い頃から憧れの地でした。異国文化が溢れた流行の最先端の街はとても魅力的で先進的だったのです。
まちづくりという点では、日々努力が必要な立場です。今までは理事長を務める関内エリアでイベントを開催する際に近隣企業に参画してもらう為に汗を流していましたが、他のエリアや団体とのつながりについては企業への働きかけ以上に自ら飛び込んでいったものです。自分を知ってもらう、街への想いを伝えていく、そうして築き上げられた人のご縁こそ街を元気にあたたかく発展させていくのではないでしょうか。
当協議会では、執行部会で他の地域の代表者と懇談が活発に行われており、それぞれの課題も毎回話題に上がります。その課題を見ないフリをするのではなく、時間がかかってでも取り組んでいく姿勢を大切にしていきたいですね。
個性豊かな街が集まるこの地区を当協議会が中心となって、多様な人たちが過ごしやすい街にできるよう活動を続けてまいります。
六川勝仁 副会長
(馬車道商店街協同組合理事長)
人、街、あらゆる“結節点”を協議会にも
馬車道エリアというのは、開港当時から、今もあらゆる街との結節点になっています。横浜市役所が新庁舎になったことで新しい人の動きが出てきていますが、新たな人の流れの中でも馬車道は街と人を繋ぐ場所にあります。
馬車道は過去2回大きな街づくりを実施しました。1回目の街づくりでは、全国に先がけて「まちづくり協定書」を制定し、2回目の街づくりでは、「オールドタウン馬車道」の開発コンセプトテーマのもと「大人の本物の街」を目指しました。
景観や建物のハードだけでなく、街のイベントの実施についても組合員全員で携わってきました。150周年を迎えて歴史ある馬車道は多くの方との連携があって成り立っています。
関内・関外活性化協議会の活動によって、まちとまちとの繋がりが今まで以上にしっかりとでき、回遊性が高まって行くといいですね。 2020年には馬車道商店街と伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合が、共同でGoTo商店街に採択され、今後も関内・関外地区の発展に尽力していきたいと思います。
平出揚治 副会長
(野毛地区街づくり会会長)
“ヨコハマ”を背負って立つこの地域をより盛り上げる
港があってのまち、“ヨコハマ”。この関内・関外地区では、街には「観光」と「生活」の2つの局面があると思います。
観光客をはじめとする幅広い来訪者に対応する関内、古くからこのまちに住んでいる人や新たにこの街に来た人の生活を支える関外。それぞれに個性がある街が集まっているのが関内・関外地区です。
当協議会が発足する以前は、開港祭や大きなイベントが開催されるたびにイベントごとに参加する街の繋がりがありましたが、決して継続的なものではありませんでした。
関内・関外地区活性化協議会が発足してからは街の横のつながりが以前より活発化したのではないでしょうか。
野毛は昨今、国内有数の飲食店の街として今や若者も集う人気の街となりました。昔ながらの者と新しいものを取り入れながら個性的な街になった野毛ですが、賑わいの中心的なところにありながらも客観的な視点も欠かせないと思いますので、他の地域との綿密な関わりを持つためにも当協議会の活動が各地域にも重要な役割を果たすと考えています。
個性豊かな街が集まる当該地区のそれぞれの個性がオンリーワンであるならば、関内・関外活性化協議会は地域連携のナンバーワンを目指していきたいですね。
高橋伸昌 副会長
(横浜中華街発展会協同組合理事長)
すべては未来の街と地域のため
横浜を代表する観光地である横浜中華街は、飲食店を中心に、老舗名店や時代に合った新しい店舗が集まる多様性が魅力の商店街です。ネクストブランドビジョン「リピーター溢れる街・横浜中華街」を掲げ、SDG's推進と街のHUB機能強化を中心にビジョンの実現に向けて取り組んでいます。
コロナ禍になり、あらためて私たちの街は地域に生かされていることに気付きました。そして自らが発信し、繋がりを構築することへの重要性に気付き、これまでコミュニケーションの中心であったマスマーケティングだけでなく、街や店とお客様を近づけていくファンマーケティングを推進、常に感謝の気持ちを忘れずに街や店の魅力を発信することに力を入れております。
当協議会においては、街同士の連携を積極的に行うべきだと考えております。街を一つの点とすると、点と点が繋がり線となり、線が更に繋がることで面となります。
横浜の街はそれぞれが個性的で、魅力に溢れています。横浜には関内や馬車道に代表される古くからある街「オールドタウン」とみなとみらいや北仲のような新たな開発で生まれた「ニュータウン」があり、歴史と未来が共存する深さの魅力もあります。街同士が連携することで、これまでになかった新たな集客の可能性が生まれます。新たなビジネスチャンスと人流を創出し、街と地域経済の活性化に繋がるのです。「街同士の連携」。その輪を一歩一歩確かなものにしていくことが、街と横浜の未来へ繋がると信じています。